小倉についてからタクシーで北九州市役所に向かう。久々の小倉駅周辺は
色々な建物が増えていて何となく様子が変わった印象だが、海のそばにすぐに
小高い山がぽつぽつと点在しているという独特の風景は変わらない。
到着後は、環境局の方と打ち合わせをした後、昼食は市役所15階にある
レストランで食事をした。なかなか眺めがよい。市役所の隣には小倉城がその
天守閣を覗かせているが、さらにその横の複合大型商業施設と市役所に挟ま
れている立地のせいで、かなり窮屈な印象だ。こんな建物の建て方は京都や
奈良では絶対に許されないだろうと、風土の違いを実感した。
北九州市役所の15階から見おろした小倉城の庭園。大きな建物に挟まれて圧迫されている。
北九州市役所の15階から見おろした小倉城。小さいが綺麗な天守閣。
昼からは市の職員の方に案内されて若松地区から響灘地区まで車で移動し、
エコタウンを見学させてもらった。
若戸大橋から眺めた洞海湾。かつてはこの湾は酸素濃度ゼロのすさまじい汚染があった湾だという。
洞海湾を渡って若松地区を過ぎ、響灘地区に入ると、広大な埋立地の中に
リサイクル企業団地がある。地場の中小企業から大企業が出資した企業まで
多くの企業が進出し、域内でのゼロエミッションを目指して様々な取り組みを
行っている、日本でも有数のエコタウンのモデル地区だ。
職員の方に北九州市エコタウンセンターを案内してもらった後に、ぐるっとどんな
企業が進出しているのかを案内してもらった後に、OA機器のリサイクル工場と
自動車のリサイクル工場を案内してもらった。いずれも日本でも有数の生産能力
を誇る工場ではあるが、基本的には人海戦術によるリサイクルが行われている。
コピー機を作業員の方が次々と見事に解体していく様などが見学できたが、
続々とと運び込まれてくるOA機器に対しての処理能力にはやはり限界がある
なと見てて思った。
広大な埋立地の中に立つ北九州市エコタウンセンター。後方には巨大な風力発電用の風車が見える。センター内部は色々な展示物がありエコタウンの全容がわかるようになっている。
このようなエコタウンが成立するのは、しっかりとしたビジョンと、少々の失敗で
もすぐに工場が潰れるようなことのないようにバックにしっかりとしたスポンサーが
ついていないとなかなか難しい。それに進出企業と走でない企業との利害調整も
難しそうだ。大阪で同じようなことができるかどうかと考えたが、やはりなかなか
難しそうだが、このようなビッグプロジェクトを成功させるためのキーポイントの
ヒントは得れたような気がする。それにしても今日は寒かった。週末の金沢出張
は雪が心配だ。
16:00頃に小倉駅に戻り新幹線で帰路に着き、家には20:00前に到着。そこからは
死んだように眠った。連休の間かなり不規則な生活になっていたので、なんとか
元に戻るように、22:00頃からひたすら寝た。